村上晶子アトリエ
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上智大学を始めとするキリスト教関係の施設が多い四ツ谷の聖イグナチオ教会敷地内に、間もなく列福されるペトロ・カスイ岐部神父を記念して「岐部ホール」と名づけられたイエズス会の管区長館およびその宣教拠点の建物である。修道院・修道会本部・集会室群・カトリック専門書を擁する聖三木文庫からなる。計画の最大の課題は、8層からなるボリュームの建物をいかに教会の風景と関係づけるかであった。中庭への圧迫感を和らげるために岐部ホールの1・2階は大きく外部化し低層階からの視線は四ツ谷の土手の桜並木まで見通せるようにした。諸室も教会の中庭に面する部分はセットバックさせてバルコニー壁面には植栽を配することで、回廊の緑と共に一体の建物として感じられるようにした。教会の鐘楼と岐部ホールの関係が拮抗しないよう鐘楼を中心に囲む円弧を描いた壁面をつくり、岐部ホールが鐘楼の背景になるように計画した。
発注者
カトリックイエズス会

敷地面積
6065 m²
敷 地
東京都千代田区

建築面積
895 m²
設 計
村上晶子アトリエ

延床面積
5165 m²
構 造・設 備
竹中工務店 東京本店

構 造
鉄骨造 一部SRC 地下1階 地上8階



掲載誌
建築ジャーナル 2005年7月号




建設ジャーナル 2007年8月号
 


受 賞
第35回東京建築賞 奨励賞
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